セクション

セクション1 斑尾山頂〜万坂峠〜袴岳〜赤池

まずは、信越トレイルの起点である斑尾山頂に登頂し、万坂峠まで下る。斑尾山頂までは、周辺各地区から延びているいくつものアプローチトレイルを選ぶことができる。スタート前には、チロル前登山口からも近いビジターセンター山の家で最新のトレイル情報を調べておきたいところ。
チロル前登山口から登るアプローチルート(かえでの木トレイル)の途中からは、天気が良いと関田山脈全容を眺めることができ、これから信越トレイル踏破を目指すハイカーはここで決意を固める。斑尾山頂近くの大明神岳からは野尻湖や北信五岳、火打山の他、遠く北アルプスまで望むことができる。信越トレイルでは最も展望が効くコースである。登山道は九十九折りで整備されているためそれほど急な斜面はなく歩きやすいが、ゲレンデ内を歩くことが多く、万坂峠までは日影が少ないため夏場は十分な暑さ対策が必要である。万坂峠から袴岳への登りはブナとダケカンバの林がとても美しい。
袴岳山頂は展望がないが、広いスペースがあり、昼食を摂るには好都合である。袴岳山頂から赤池までの下りは若干急な場所もあるが、できるだけ九十九折りにして傾斜を緩めるようにしている。途中、赤池までに林道を歩く区間が1.5kmほどある。林道沿いに東屋や炭焼き小屋などがあり、自由に見学することができる。赤池にはトイレと約20台収容可能な駐車場、信越トレイルテントサイトがある。

DATA

  • 参考タイム 約6時間
  • 歩行距離 8.5km
  • 最高標高 1,382m
  • 最低標高 910m
  • 標高差 471m

起点となる斑尾山頂から車道までの間の歩行距離・時間は上記に含まれていません。

セクション2 赤池〜沼の原湿原〜希望湖〜毛無山〜涌井(R292)

赤池から沼の原湿原までの間は、小高い丘を越え、ブナの林を歩く。沼の原湿原は、雪解け後、ミズバショウやリュウキンカをはじめ多くの花が咲き乱れる。湿原の北側には10台程度駐車可能なスペースがあり、簡易水洗トイレがある。
沼の原湿原から希望湖へ行くには再び小高い丘を越えるが、その丘の上からは斑尾山や袴岳、天気が良ければ妙高山が一望できる。希望湖のボート乗り場付近からは正面に斑尾山の姿を見ることができ、風が無い時は姿が湖に映ることもある。毛無山の登山口には簡易トイレがある。希望湖から毛無山頂までは緩やかな登りが約30分続く。山頂から続くサブトレイルに入り展望台へ行くと飯山方面に向かって展望が広がり、昼食をとるにはおすすめ。毛無山から涌井新池まではカラマツの森を下り、涌井新池からは農道を歩くこととなる。途中、冷たい清水が湧く場所があり、疲れた体には最高である。農道がアスファルト舗装された道路にぶつかり、左折して500mほど更に下ると国道292号線に合流する。

DATA

  • 参考タイム 約5時間
  • 歩行距離 10.7km
  • 最高標高 1,022m
  • 最低標高 563m
  • 標高差 459m

セクション3 涌井(R292)〜富倉峠〜ソプの池〜黒岩山〜桂池(平丸峠)〜仏ヶ峰登山口

国道292号線涌井地区からのトレイルは、途中から林道に合流し、杉の人工林の間を歩くこととなる。富倉峠と呼ばれる所があり、かつて信濃と越後の交易が盛んな場所であったことを偲ばせる。さらに先には大将陣と呼ばれる史跡がある。ここは上杉謙信が見張り台として陣を張った場所として知られる。ここからは飯山盆地や北峠の集落が望める。黒岩山までは林道が続くが、ソブの池と呼ばれる貯水池があり、池畔には祠が祭られている。黒岩山はギフチョウとヒメギフチョウが混生し、モリアオガエルが生息する貴重な場所として、山自体が国の天然記念物に指定されている。美しいブナ林が広がり、東屋がある休憩場所からは飯山盆地が一望できる。桂池の周辺では、雪解け後にミズバショウが咲き、太郎清水という湧水がある。桂池には信越トレイルテントサイトと敷地内にトイレがある。
桂池のある平丸峠からは中古池の左岸を抜け、北古池湿原の右側の林道を歩くと、少し開けた場所に出て、信越トレイルの案内板がある。そこから先は国有林内となり、仏ヶ峰登山口まではスギの林が続き、途中小川を渡る場所が数箇所ある。途中、T字に分岐する箇所があり、信越トレイルは左に進路を取るので注意が必要。仏ヶ峰登山口でもある戸狩スキー場へ出た途端、飯山盆地の展望が広がる。仏ヶ峰登山口のリフト降り場にはトイレがある。
仏ヶ峰登山口から砂利道を15分程度下がると、とん平ゲレンデ駐車場があり、車でアクセスすることができる。また、とん平には信越トレイルテントサイトとトイレがある。仏ヶ峰登山口からとん平へ向かうルートは広いゲレンデ内のスキー場管理道を下るため道迷いに注意が必要。

DATA

  • 参考タイム 約7時間
  • 歩行距離 12.7km
  • 最高標高 938m
  • 最低標高 563m
  • 標高差 375m

セクション4 仏ヶ峰登山口〜小沢峠〜鍋倉山〜関田峠

仏ヶ峰登山口からゲレンデ横に広がるブナ林内やゲレンデを通りながら最上部の尾根に出ると、リフト横からなべくら高原が見える。トレイルは尾根づたいに続き、ブナの美しい林や飯山盆地を眺めながら歩き、アップダウンを3,4回繰り返すと小沢峠へ着く。ここから長野側へ下ると戸狩スキー場とん平ゲレンデに行くことができる。
さらにメイントレイルを進むと、途中樹齢100年前後のブナが整然と並んだとても美しい林があり、ここでの昼食がおすすめ。ここから鍋倉山まではヤセ尾根が連続し、雨天時や歩行者のすれ違い時には注意が必要。鍋倉山頂への最後の登りは少々きついが、山頂からは妙高、火打山や悠然と飯山盆地を流れる千曲川を見渡すことができる。その後、黒倉山頂からは遠く日本海を望むこともできる。黒倉山から関田峠までは下りのみ。関田峠には、5台程度駐車可能なスペースがある。新潟県側に下ると「グリンパル光原荘」という施設があり、信越トレイルのビジターセンターとして情報を得ることができるほか、敷地内に信越トレイルテントサイトもある。関田峠からほど近くに茶屋池というきれいな池があり、池畔にはトイレや休憩所(茶屋池ハウス)がある。
関田峠から車で15分程のところにビジターセンター森の家があり、ここでは最新のトレイル情報を収集することができる。

DATA

  • 参考タイム 約6時間
  • 歩行距離 8.2km
  • 最高標高 1,288m
  • 最低標高 830m
  • 標高差 458m

セクション5 関田峠〜牧峠〜宇津ノ俣峠〜幻の池〜伏野峠

牧峠〜伏野峠間はアップダウンが連続する。このセクションには、雪の重みで湾曲した若いブナの木が多く、途中にはナベクラザゼンソウの自生地がある。牧峠からは天気が良いと日本海、遠くは佐渡島まで見渡すことができる。宇津ノ俣峠を過ぎ、しばらく歩くと幻の池に到着。ブナの天然林に囲まれた周囲300mの池で、6月下旬頃にはモリアオガエルとクロサンショウウオの卵塊が見事。伏野峠が近づくと、新潟側のランドマークである菱ヶ岳の山容が見えてくる。

DATA

  • 参考タイム 約6時間
  • 歩行距離 12.4km
  • 最高標高 1,140m
  • 最低標高 970m
  • 標高差 170m

セクション6 伏野峠〜須川峠〜野々海峠〜深坂峠〜天水山

古くから菱ヶ岳を信仰の対象とした山岳修験、戦国時代の軍用道路として利用された歴史のある伏野峠をスタートし、北の起点である天水山を目指すコース。細かなアップダウンが連続し、深坂峠から先は新潟側が急斜面となり、雨の日などは特に注意が必要。野々海峠と深坂峠の間には長野県最北点がある。関田山脈の数ある峠のなかでも、最も歴史の古い深坂峠は、新潟方面に展望の利くポイント。天水山山頂直前のブナが美しい。天水山松之山口にはバイオトイレがある。また、天水山松之山口から遊歩道で20程行くとビジターセンターの大厳寺高原レストハウス希望館と信越トレイルテントサイトがある。

DATA

  • 参考タイム 約7〜8時間
  • 歩行距離 12.65km
  • 最高標高 1,151m
  • 最低標高 1,015m
  • 標高差 136m

起点となる天水山山頂から車道までの間の歩行距離・ 時間は上記に含まれていません。